最適な光学フィルターのご提案
VA/VEへの取り組み
VA/VEについても安達新産業がお手伝いします。
製造業におけるVA(Value Analysis:価値分析)およびVE(Value Engineering:価値工学)は、いずれもコスト最適化や付加価値の向上を目的とする重要な活動です。ただ、製品を提供する立場としては、正直「耳の痛い」場面もあるのが本音です。それでも私たちは、社会に役立つ製品づくりのために、新技術の開発や工程の見直しを惜しまず、VA・VEにも積極的に取り組んでいます。
VAとは?
VA(価値分析)とは、主に既存製品を対象にしたコスト改善活動を指します。製品の機能を維持したまま製造工程や材料、仕様を見直し、無駄を省いてコストを削減することが目的です。単なる「値引き」や「価格交渉」ではなく、製品の価値を落とさずに、どうすればより効率よく・安価に提供できるかを考えるのが本来のVAの考え方です。
VEとは?
一方、VE(価値工学)は、より早い段階、つまり開発や設計フェーズで行うコスト最適化の活動です。日本VE協会では、VEを「最低の総コストで、必要な機能を確実に達成するために、組織的に製品またはサービスの機能の研究を行う方法」定義しています。設計初期から、必要な機能とコストのバランスを徹底的に見極め、無理・無駄のない製品設計を実現するのがVEの役割です。
実際の現場でありがちな「誤解」とは?
営業現場などでありがちなのが、「VA/VE=ただの値引き交渉」と捉えられることです。皆さんも直面されたことがありませんか?「あり得ないロット数を前提にした非現実的な価格提案」「実質的に製品価値を下げるだけの単純な価格ダウン要求」こうしたやり取りは、本来のVA/VEの意図から外れてしまっており、特に光学薄膜・フィルター製品では適用が難しいのが現実です。
光学薄膜やフィルター分野におけるVA/VEの難しさ
光学薄膜やフィルターは、真空蒸着装置を使ったバッチ処理で製造されるため、1回の処理で製造できる数量に物理的な限界があります。たとえ「ロットを増やすから安くして」と言われても、機器のサイズ以上には入らない設備や工程そのものが高精度を要求されるため、単純なコストカットは品質低下につながるリスクもはらみます。つまり、この分野においては、“数を作れば安くなる”という常識が通用しない場合があるのです。
安達新産業のVA/VE対応とは?
それでも、当社はVA/VEに真正面から向き合い、次のようなアプローチで現実的かつ実効性のあるコスト最適化提案を行っています。
✅仕様の見直しによる工数削減
✅材料や構成の再設計
✅成膜プロセスの工夫による歩留まり向上
✅汎用治具や再利用可能な構造の提案 など
この先の内容は、お問い合わせください。私たちが実際に取り組んでいるVA/VEの具体的なノウハウや手法は、残念ながらWEB上では公開できません。本当に価値あるご提案は、お客様のご要望や仕様をきちんとお聞きしたうえで初めて可能になるからです。VA/VEの導入をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。