NDフィルター
- アプリケーションや光源強度に応じて適切なND値を決める必要があり、判断に迷うことが多い。
- 金属膜タイプや無機多層膜タイプなど種類によって特性が異なり、どれを選べばよいか判断が難しい。
- 可視光だけでなく近赤外や紫外領域でも使う場合、波長特性を揃えることが難しい。
- ゴーストやハレーション、偏光の影響など、装置全体の光学性能に与える影響を最小限にしたい。
- 標準品では合わず、装置設計に合わせた特注が必要になるが、相談先が限られている。
- 高温・高湿・屋外環境など使用条件に応じた信頼性の検証をどうするか悩む。
解決!「NDフィルター」のチャート

匠のポイント
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装置の目を守り、測定の精度を支える「NDフィルター」とは?
NDフィルター(Neutral Density Filter)は、光の波長特性を変えずに均一に減光するための光学部品です。可視光、紫外光、赤外光など幅広い波長域に対して、光の強さだけをコントロールできるため、以下のような用途で広く利用されています。
🟦カメラや産業用撮像装置での露光調整
🟦レーザーの出力調整や保護
🟦分光・分析装置での光量制御
🟦センサや測定系のダイナミックレンジ調整NDフィルターには大きく分けて、吸収型(ガラスや樹脂に着色)と反射型(光学薄膜で減光)があります。また、透過率が固定の「固定ND」と、透過率を連続的に変えられる「可変ND」など、用途に応じて多様なタイプが存在します。光を均一に減光するというシンプルな目的に見えて、実は設計や選定には細やかな配慮が必要な部品です。当社では、お客様の用途や装置仕様を詳しくお伺いし、最適なNDフィルターのご提案を行っております。
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NDフィルターの選択ポイント(産業用途向け)
産業機器や計測・検査装置でNDフィルターを選定する際は、単に「減光できればよい」という考え方だけでは不十分です。装置全体の性能や信頼性、将来の量産運用を考慮して、以下のような観点を総合的に検討することが重要です。
✅使用波長帯での透過率の安定性
NDフィルターは波長により透過率が微妙に変動します。産業用途では可視光だけでなく、紫外や近赤外の光源を併用するケースも多く、使用波長域で均一かつ安定した減光特性を確保する必要があります。特にマルチスペクトルセンサや光学測定器などでは、この安定性が測定精度を大きく左右します。✅角度依存性
反射型NDフィルターは、光が斜めから入射すると透過率が変化しやすい特性を持ちます。測定系や光学系の設計により、光が必ずしも垂直入射しない場合は、角度依存性を抑えた設計が必要です。当社では装置レイアウトや使用条件を伺い、光学シミュレーションを活用しながら最適設計を行います。✅光学系全体への反射の影響
反射型NDフィルターは光を部分的に反射するため、その反射光が装置内でゴーストやハレーション、迷光を生むことがあります。特に高精度カメラ・センサ・分光機器では、反射による信号の乱れが性能を大きく損なう可能性があります。当社では膜構造や配置の工夫により、こうした悪影響を抑える提案を行っています。 -
標準在庫品で開発をサポート
ご検討中のお客様に向け、すぐに評価可能な標準在庫フィルターをご用意しています。試作・検証期間の短縮、スピーディーな製品立ち上げにぜひご活用ください。
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部品形状対応も可能
基板調達から成膜までの一貫対応に加え、ご要望の形状へのカット・部品化にも対応可能です。形状指定の場合は、詳細図面のご提供をお願いしております。
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万全の品質保証体制
成膜から検査・梱包まで、すべての工程を必要なクリーン度を維持したクリーンルーム内で実施。膜中異物や微少欠陥への対策も万全です。すべての製品に対し、分光特性チャートを添付して出荷いたしますので、安心してご利用いただけます。
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安全・安心な製品設計
当社では、人体や環境に有害な物質は一切使用しておりません。安全性にも配慮した製品設計を徹底しております。カスタム設計のNDフィルターに関するご相談は、ぜひ安達新産業へ。長年の経験と実績を活かし、最適なソリューションをご提案いたします。
用途例
- FA(Factory Automation)機器
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1. センサー保護
FA機器には様々な種類のセンサーが使用されており、保護の目的で、NDフィルターが採用されることがあります。NDフィルターを装備過剰な光や環境条件からセンサーを守り、
正確なデータ収集を確保します。2. カメラシステムの調整
工業用カメラシステムや画像処理装置では、周辺環境の明るさや反射光を調整し、正確な画像処理を行うために利用されます。NDフィルターを付属することで、製造ライン上での品質管理や検査品質の向上を目的として使用いたします。3. レーザー機器の調整
レーザーを使用する測定や切断、マーキングなどのプロセスにおいて、NDフィルターはレーザー光の強度を調整し、安全な作業環境を確保します。また、正確なレーザー測定を行うためにも使用されます。4. 光学機器のバランス調整
FA機器においては、さまざまな光学機器が組み込まれています。NDフィルターは、これらの光学機器のバランスを調整し、安定性や正確性を向上させるために使われます - 自動車機器用途
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1. ヘッドアップディスプレイ(HUD)
車のHUDシステムにおいて、NDフィルターが使用され、ディスプレイの明るさや視認性を調整するために応用されることがあります2. ヘッドライトの調光
一部の自動車には、NDフィルターがヘッドライトに組み込まれ、夜間や特定の条件下での視認性を向上させるために使用されることがあります。 - 家電用途
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1. 液晶テレビやモニターの画面調整
NDフィルターは画面の明るさを調整するために使用されることがあります。特に、明るすぎる環境での視認性を向上させるために採用されることがあります。2. デジタルカメラやビデオカメラのセンサー保護
一部のデジタルカメラやビデオカメラには、NDフィルターが組み込まれ、センサーを保護し、過剰な光を防ぐために使用されることがあります。
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