問題解決

匠のミラー

誘電体ミラー

ハーフミラー

  • 目的に応じて「30:70」「50:50」など、反射率・透過率の最適化が難しい
  • 光の入射角によって反射色や透過率が変化する。設置場所や角度に応じた調整が必要。
  • 使用環境に対する耐性(温度変化、湿度、振動に耐えられる膜構成)が必要。
  • 二重像・グレアなど視認性の課題があり、ARも併せて成膜する必要がある。
  • 複雑な形状や小ロット対応、特殊サイズでの製作が可能かどうか分からず迷っている。
解決!「ハーフミラー」のチャート
※設計例であり、保障値ではありません。

匠のポイント

  • ハーフミラーとは?ただの「半分だけ透ける鏡」ではありません!

    ハーフミラーは、入射した光を「反射光」と「透過光」に分ける役割を持つ光学素子です。ガラスやプラスチックなどの基板表面に、多層の誘電体薄膜を蒸着やスパッタリングなどの方法で成膜し、光の干渉効果を活用することで、目的に応じた反射率・透過率を実現します。

    わかりやすく言い換えると、ハーフミラーは、光を「半分反射させて」「半分透かす」ための特別な鏡です。普通の鏡はすべての光を跳ね返しますが、ハーフミラーは光の一部を通し、一部を跳ね返します。例えば、ショーウィンドウの裏から中の様子を見たり、映画やテレビで使われる「マジックミラー」も、ハーフミラーの仕組みを応用しています。

    ✅ハーフミラーの構造
    ハーフミラーは、光の干渉現象を利用した誘電体多層膜により、特定波長領域での反射率と透過率を精密に制御する光学素子です。数 nm〜数百 nm厚の高屈折率・低屈折率材料を交互に積層し、膜構造を設計することで多重反射と干渉効果を発生させます。これにより、位相差を調整して所望の反射/透過特性を得ることが可能です。さらに、イオンアシスト蒸着などの高密度成膜技術を用いることで、膜厚精度(数 nmオーダー)と環境耐性を両立させています。

    ✅設計の自由度
    反射率と透過率は単純な50:50だけでなく、30:70や70:30といった非対称比率や、広帯域型・狭帯域型などスペクトル特性を用途に応じて最適化できます。また、入射角度依存性(AOI特性)や偏光依存性(s偏光・p偏光の特性差)も膜構成設計で制御可能であり、特にAR/VR用光学系やHUD、センシング機器などでは、広角入射でも特性変動を抑える設計が求められます。安達新産業では、近赤外(NIR)や短波赤外(SWIR)など用途波長域に応じた材料選定により、透過帯域幅・透過率ピーク値・透過端の立ち上がり傾斜などを細かくお客様の要望に応じて設計することが可能です。

  • ハーフミラー選択のポイント

    ✅使用波長と帯域 
       使用する光源の波長域(可視、近赤外など)に合わせた特性設計が重要。

    ✅反射率・透過率の比率
       50:50だけでなく、用途に応じた30:70や70:30などのカスタム比率も検討。

    ✅入射角度
       装置設計で光が斜めから当たる場合、角度依存性を考慮した設計が必要。

    ✅環境耐性  
       自動車用途などでは耐熱性・耐湿性・耐候性を備えた膜構成が望ましい。

    ✅量産対応と品質保証
       小ロット試作から量産移行時の性能再現性と納期の信頼性。

    国内生産であれば、試作から量産までの短納期対応や品質管理の面で大きなメリットがあります。

  • 標準在庫品で開発をサポート

    ご検討中のお客様に向け、すぐに評価可能な標準在庫フィルターをご用意しています。試作・検証期間の短縮、スピーディーな製品立ち上げにぜひご活用ください。

  • 部品形状対応も可能

    基板調達から成膜までの一貫対応に加え、ご要望の形状へのカット・部品化にも対応可能です。形状指定の場合は、詳細図面のご提供をお願いしております。

  • 万全の品質保証体制 

    成膜から検査・梱包まで、すべての工程を必要なクリーン度を維持したクリーンルーム内で実施。膜中異物や微少欠陥への対策も万全です。すべての製品に対し、分光特性チャートを添付して出荷いたしますので、安心してご利用いただけます。

  • 安全・安心な製品設計

    当社では、人体や環境に有害な物質は一切使用しておりません。安全性にも配慮した製品設計を徹底しております。カスタム設計のハーフミラーに関するご相談は、ぜひ安達新産業へ。長年の経験と実績を活かし、最適なソリューションをご提案いたします。

用途例と今後の展望

用途例

🔧産業機器:検査装置やFAセンサ、測定器の光路制御
🏠家電・ディスプレイ:プロジェクタ、AR/VRヘッドセットなどの光学系
🚗 自動車:HUD(ヘッドアップディスプレイ)、カメラやセンサー用光学部品

今後の展望

🚀 スマートデバイス・AR/VR市場の拡大
軽量・小型・高性能ハーフミラーの需要が増加。

🚀 自動車分野での高度化
HUDや車内センシング用途で、温度変化や高湿度環境に対応したハーフミラーへの需要増。

🚀 センシング・医療分野
小型化・高精度化が進み、反射率制御や角度依存性低減技術の進化が期待。

国内生産だからこそ実現できる、高品質・短納期・柔軟対応でお客様の期待に応えることが可能です。安達新産業は、光学薄膜のプロとして、日本のモノづくりを支え、未来の技術革新に貢献します。

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