問題解決

匠の赤外線

BPF(バンドパスフィルター)

近赤外バンドパスフィルター 波長:783nm

  • 近赤外域の特定波長(783nm)だけ通したい。LED・LDの波長公差のカバーは考慮できる?
  • 外乱光をしっかりカットしたい。 特に屋外や強い照明下での誤検知を防ぎたい
  • 光が斜め入射する装置での性能低下が気になる。角度依存への対応は必須。
  • 試作スピードが求められる中、1からの設計では時間がかかる。すぐ使える標準品がほしい。
  • 装置への組み込みを前提に、フィルターを特定サイズ・形状で納品してほしい。
解決!「近赤外バンドパスフィルター 波長:783nm」のチャート
※設計例であり、保障値ではありません。

匠のポイント

  • 見えない「近赤外の世界」をコントロールする -783nmバンドパスフィルターの役割とは?

    私たちの目には見えないけれど、センシングや分析の世界ではとても大切な「近赤外線」。その中でも783nmという波長は、医療やライフサイエンス、産業検査などさまざまな分野で注目されています。しかし、光学システムで正確にデータを取るには、「必要な波長の光だけを取り出す」という工程が欠かせません。ここで重要な役割を果たすのが、783nmバンドパスフィルターです。

    当社の783nmバンドパスフィルターは、多層の誘電体膜を高精度に成膜することで、光の干渉効果を利用し、特定波長域のみを選択的に透過させることが可能です。様々な機器の用途におけるニーズに応えるべく、シャープな波長分離性能と高い透過率を両立しています。

    また、遮断帯域は400〜730nmおよび860〜1100nmと広範囲にわたり、不要な波長の光を確実にブロック。これにより、センサーの誤検出リスクを低減し、信号の純度を高めることが可能です。光損失も極めて少なく、光路長が長い複雑な光学系においても、入力光の質を損なわず、鮮明なデータ取得が実現できます。赤外線センシングの精度を支え、私たちの暮らしをもっと便利に、もっと安全にしている小さな光学部品の世界を、一緒にのぞいてみませんか?

  • 標準在庫品で開発をサポート

    ご検討中のお客様に向け、すぐに評価可能な標準在庫フィルターをご用意しています。試作・検証期間の短縮、スピーディーな製品立ち上げにぜひご活用ください。

  • 基板に最適化した設計

    お客様のご要望の波長領域に合わせた設計・成膜(コーティング)が可能です。透過域のみならず、阻止域での制御や入射角も重要な要素です。基板の特性並びにお客様の要望に合わせた設計を行いますので、お問い合わせ時に、基板種や波長帯をお伝え下さい。

    783nmフィルターの性能を最大限に引き出すためには、基板材質や構造に応じた最適な成膜設計が欠かせません。当社では、ガラス・石英・サファイアなど多様な基板に対応し、それぞれの熱膨張係数や表面特性を考慮した薄膜設計を行っております。

  • 部品形状対応も可能

    基板調達から成膜までの一貫対応に加え、ご要望の形状へのカット・部品化にも対応可能です。形状指定の場合は、詳細図面のご提供をお願いしております。

  • 万全の品質保証体制 

    成膜から検査・梱包まで、すべての工程を必要なクリーン度を維持したクリーンルーム内で実施。膜中異物や微少欠陥への対策も万全です。赤外領域の分光特性測定が可能なFT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)を完備。すべての製品に対し、分光特性チャートを添付して出荷いたしますので、安心してご利用いただけます。

  • 安全・安心な製品設計

    当社では、人体や環境に有害な物質は一切使用しておりません。安全性にも配慮した製品設計を徹底しております。カスタム設計のバンドパスフィルターに関するご相談は、ぜひ安達新産業へ。長年の経験と実績を活かし、最適なソリューションをご提案いたします。※バンドパスフィルターの選びかたガイドを見る

用途例

通信

光通信や光ファイバーネットワークで使用されることがあります。光ファイバーの透過特性やデータ転送効率を考慮して選択されることがあります。

医療

生体組織の治療や手術、レーザー照射療法などにおいて、783nmの波長が効果的であることが知られています。

センサ・産業用途

距離測定や位置検出などのアプリケーションで利用されることがあります。783nmのレーザーは、産業用途でも使用されます。材料加工、測定、顕微鏡観察など、さまざまな応用があります。

783nmバンドパスフィルターは、小さな部品ですが、測定精度や製品品質に直結する“縁の下の力持ち”です。安達新産業では、お客様の装置仕様や用途に合わせたカスタム対応も行っておりますので、ぜひご相談ください

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