問題解決

匠の赤外線

BPF(バンドパスフィルター)

近赤外線バンドパスフィルター 波長:905nm

  • 特定波長のみを正確に透過させたいが、成膜の精度が不安
  • 遮断帯域を広く取り、ノイズをしっかり防ぎたい
  • 入射角が一定でないので、角度依存性が心配
  • センサー搭載用に部品形状で欲しいが、対応できる業者が少ない
  • 開発期間が短く、すぐに評価できる在庫品が欲しい
解決!「近赤外線バンドパスフィルター 波長:905nm」のチャート
※設計例であり、保障値ではありません。

匠のポイント

  • 赤外線センシング用途に最適。センサーの性能を最大限に引き出します。

    当社の905nmバンドパスフィルターは、多層の誘電体膜を高精度に成膜することで、光の干渉効果を利用し、特定波長域のみを選択的に透過させることが可能です。中心波長905nmは、ToF方式距離画像センサーLiDARといった赤外線センシング用途において、現在最も広く用いられている波長の一つです。当フィルターは、そうした用途におけるニーズに応えるべく、シャープな波長分離性能と高い透過率を両立しています。

    また、遮断帯域は450〜840nmおよび960〜1200nmと広範囲にわたり、不要な波長の光を確実にブロック。これにより、センサーの誤検出リスクを低減し、信号の純度を高めることが可能です。光損失も極めて少なく、光路長が長い複雑な光学系においても、入力光の質を損なわず、鮮明なデータ取得が実現できます。

  • 標準在庫品で開発をサポート

    ご検討中のお客様に向け、すぐに評価可能な標準在庫フィルターをご用意しています。試作・検証期間の短縮、スピーディーな製品立ち上げにぜひご活用ください。

  • 基板に最適化した設計

    お客様のご要望の波長領域に合わせた設計・成膜(コーティング)が可能です。透過域のみならず、阻止域での制御や入射角も重要な要素です。基板の特性並びにお客様の要望に合わせた設計を行いますので、お問い合わせ時に、基板種や波長帯をお伝え下さい。

    905nmフィルターの性能を最大限に引き出すためには、基板材質や構造に応じた最適な成膜設計が欠かせません。当社では、ガラス・石英・サファイアなど多様な基板に対応し、それぞれの熱膨張係数や表面特性を考慮した薄膜設計を行っております。

  • 部品形状対応も可能

    基板調達から成膜までの一貫対応に加え、ご要望の形状へのカット・部品化にも対応可能です。形状指定の場合は、詳細図面のご提供をお願いしております。

  • 万全の品質保証体制 

    成膜から検査・梱包まで、すべての工程を必要なクリーン度を維持したクリーンルーム内で実施。膜中異物や微少欠陥への対策も万全です。赤外領域の分光特性測定が可能なFT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)を完備。すべての製品に対し、分光特性チャートを添付して出荷いたしますので、安心してご利用いただけます。また、当製品は1000時間の耐湿熱試験をクリアしている製品です。

  • 安全・安心な製品設計

    当社では、人体や環境に有害な物質は一切使用しておりません。安全性にも配慮した製品設計を徹底しております。カスタム設計のバンドパスフィルターに関するご相談は、ぜひ安達新産業へ。長年の経験と実績を活かし、最適なソリューションをご提案いたします。※バンドパスフィルターの選びかたガイドを見る

用途例

カメラ・センサー

ToF方式距離画像センサー、AGV、半導体搬送用OHTなど2D LiDAR製品
サービスロボット用センサ、スローモビリティ製品各種

車載

車載センサ、レーザ・レーダ(LiDAR)、車載LAN用などの通信機器

赤外線センシングの高性能化を支える光学フィルターを、ぜひ御社の製品開発にご活用ください。ご希望の仕様や用途に応じて、最適なフィルター設計をご提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

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