匠のバンドパスフィルター

可視光バンドパスフィルター(BPF)
光を選ぶ!精度を極める!
バンドパスフィルターは、多層膜構造により光の干渉現象を制御することで、特定の波長のみを透過させる光学フィルターです。選択的透過フィルターとも呼ばれ、目的とする波長帯を通過させながら、それ以外の不要な波長成分を効果的にカットする機能を持ちます。特に、透過帯と遮断帯の境界が非常にシャープで、かつ透過率が高いため、精密な波長制御が求められる分野で重宝されています。
可視光領域(おおよそ400~700nm)におけるバンドパスフィルターは、分析・計測機器、分光装置、色彩センサー、蛍光観察装置、光学顕微鏡、光通信機器、さらにはFAセンサ(光電センサ、変位センサ)など、多岐にわたる産業・研究用途に用いられています。例えば、特定の蛍光波長のみを選択的に検出する分析機器や、LED光源との組み合わせで特定波長の照明を実現したい場合など、精密かつ安定したフィルター性能が要求されます。
安達新産業では、こうしたニーズに応えるため、透過する波長中心値(ピーク波長)、透過帯域幅(FWHM)、遮断波長範囲、透過率、遮断率などを含む各種仕様を、お客様の用途に応じて柔軟にカスタマイズ設計いたします。また、使用環境や角度依存性、フィルターサイズ、基板の材質なども考慮した最適なご提案が可能です。可視光領域でのバンドパスフィルターをご検討の際は、ぜひ安達新産業にご相談ください。用途や性能要件に応じた最適な光学フィルターを、豊富な経験と確かな技術力でご提供いたします。
特徴
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優れた可視光透過特性
多層の誘電体膜を成膜することにより、光の干渉を利用することで特定波長を透過させるフィルターです。40年に及ぶ実績からシャープな波長切り分けと高い透過率を得ることを実現致しました。独自の成膜時の制御技術により、高耐久やシフト低減対応が可能です。
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ご要望の波長帯での設計・カスタマイズが可能
お客様のご要望の波長領域に合わせた設計・成膜(コーティング)が可能です。透過域のみならず、阻止域での制御も重要な要素です。基板の特性やお客様の要望に合わせた設計を行いますので、お問い合わせ時に、基板種や波長帯をお伝え下さい。下記ページを合わせてご覧ください。
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部品対応も可能
基板調達から成膜まではもちろんのこと、任意の形状にカットし、部品化して出荷することも可能です。但し、詳細図面などを頂く必要があります。
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測定器
出荷時には必ず測定チャートを添付致しますので、ご安心ください。
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クリーンルーム対応
作業環境は成膜から検査までそれぞれ必要なクリーン度を維持したクリーンルーム内作業となっており、微少膜欠陥(膜中異物等)に対しても万全の体制をとっております。
想定される応用用途は?
- センサ・計測機器
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FAセンサ・光電センサ(TOFセンサ)、分析機器、計測機器、レーザ距離計、半導体関連検査機器、3Dスキャニング
- 電気機器
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マシンビジョン、LED照明機器、美容機器、CD/DVD
- 医療機器
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ライフサイエンス、医療用レーザ
ご提案ラインナップ

用途の広がりは無限大!たのしみですね。