匠の赤外線

近年、赤外線を利用した製品は、センシング、医療、セキュリティ、スマートデバイス、自動運転技術など、さまざまな分野で需要が高まり、市場は拡大の一途をたどっています。それに伴い、赤外線用の光学薄膜にも、より高精度かつ高耐久な性能が求められるようになっています。しかしながら、赤外線領域で使用される光学薄膜の成膜加工は、材料の制御が難しく、工程が複雑であることから、製造には高い技術力が必要とされます。また、従来は性能を優先するあまり、環境負荷の高い材料や工程が用いられてきた歴史もあり、環境対応は業界全体の課題となっています。
安達新産業では、これらの課題に対し、環境負荷を抑えた製造方法を確立しながらも、お客様の要求する赤外線領域での反射率・透過率などの光学特性を実現できる技術を追求してきました。赤外線用バンドパスフィルターやミラー、反射防止膜など、多様なニーズに対応可能です。赤外線用の光学薄膜についてお困りごとがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。高性能と環境配慮を両立するソリューションをご提案いたします。

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赤外線はよく耳にするけれど、まずは赤外線とは何でしょうか?

光の波長で、目に見える赤色の光の外側が赤外線と言われています。

赤外線の波長は、可視放射の波長より長い光放射をいい、一般的に780nmより長い放射を赤外線とします(出展:JIS規格)。波長の長さが短いものから、近赤外線(780nm〜3µm)、中赤外線(3µm〜6µm)、遠赤外線(6µm〜1000µm)と分類されます。但し、人の目に見える波長が人によって異なるように、波長域の定義は学会や各種団体文献などによって差がありますので、シビアな数値を要求される場合は注意が必要です。
また、赤外線は波長によって少しずつ異なる性質を示します。近赤外線は無線通信や暗視装置に利用され、遠赤外線は調理時の加熱や暖房器具に利用されており、私達の生活の中で赤外線技術は広く活用されています。
何故赤外線が注目されているの?

目に見えない光だからこそ、
多くの分野に応用できるのです!
私たちの生活のなかで、意外と身近な製品に赤外線は使われています。例えば、テレビのリモコン、エアコンの人感センサー、携帯電話の通信など、意識はしていませんが赤外線を利用した製品にあふれています。工業用では、炭酸ガスレーザーなどが代表的な例です。
赤外線の最大の特徴は、「目に見えないこと」です。目に見えない光を利用する事で、対象の物体に対して発光し、反射光が帰ってきた時間を計測する事で、距離を算出することが出来ます。この技術の応用が、近年、自動車産業での応用が期待されるLidar(Light Imaging Detection and Ranging)です。目に見える光を使用すると、明らかに運転の邪魔になりますが、赤外光を利用すればこのような問題はおこりえません。搬送装置やサービスロボットは、COVID-19の感染拡大による人手不足などが理由で、需要が大きく拡大しています。
もう一つは、人体や動物が発する「温度が見える」ことです。様々な物体から放射される赤外線エネルギーをカメラで捕え、画像化することで、これまでに見えなかった場所で起こっていることを見える化できます。例えば、赤外線カメラを搭載したドローンにより、高所からの広い範囲での観察を農業に応用する事例や、セキュリティへの活用事例もあります。
注目される理由が増え続ける赤外線。より効率的な利用ができる為に、安達新産業の光学フィルターをご検討下さい。
基板選択のポイント


用途に合わせて、基板を選択する必要があります!
安達新産業で、調達可能な基板もあるから、お気軽にお問合せ下さい!
当社調達可能基板 | サファイア、Si、Ge、ZnSe、カルコゲナイドガラス |
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このようなお困りごとはありませんか?
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人体を検知する波長を、もっと透過させたい。
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物質に合わせた波長だけを透過させたいが、可能ですか?
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基板が弱い(水やキズに)。強くする方法はないでしょうか?

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カスタマイズは可能でしょうか?
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毒劇物を使わずに、透過できるようになりますか?
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数量が少ないのですが、大丈夫でしょうか?

任せて下さい。
全て対応してますよ!
ご提案ラインナップ

用途の広がりは無限大!たのしみですね。