匠の光学薄膜

安達新産業では、40年以上にわたり光学薄膜の設計・成膜に携わり、数多くの産業分野での実績を積み重ねてまいりました。紫外線(UV)領域から可視光(VIS)、さらには近赤外(NIR)・中赤外(MIR)領域に至るまで、幅広い波長帯域に対応した光学薄膜フィルターの製造を得意としており、用途や環境条件に応じた最適なソリューションをご提供しています。
「必要な波長のみを透過させたい」
「特定帯域を高精度にカットしたい」
「小ロット・試作にも柔軟に対応してほしい」
こうしたお客様一人ひとりのニーズに対し、透過率や阻止帯域、中心波長、角度依存性、偏光特性など、各種要求仕様に応じた個別設計を行い、自社で成膜・検査まで一貫して対応可能です。干渉フィルター、反射防止膜、ビームスプリッター、赤外線カットフィルターなど、幅広いラインナップでカスタム対応いたしますので、開発段階でのご相談から量産対応まで、お気軽にお問い合わせください。長年培った技術力と蓄積されたデータベースを活かし、信頼性と再現性の高い薄膜をご提供いたします。
光学薄膜とは?
光学薄膜とは、光の波としての性質――すなわち干渉や反射、透過などの波動的特性を巧みに利用して、特定の波長の光を選択的に反射・透過・吸収・分離させる機能を持たせた薄膜の総称です。反射防止(AR)やバンドパス、カットフィルター、ビームスプリッター、ミラーなど、さまざまな用途に応じて設計され、現代の光学技術に欠かせない存在となっています。※光学薄膜とは?基礎解説のページ
その構造は、目的や性能要件に応じて単層または多層で構成されます。特に多層膜の場合、屈折率の異なる無機誘電体材料(例:TiO₂、SiO₂、Ta₂O₅など)をナノレベルの精度で積層し、ガラスや樹脂などの光学基板上に成膜します。膜厚や材料組み合わせを干渉原理に基づいて最適化することで、所望の波長に対する光学特性(透過率・反射率・吸収率など)を精密に制御します。また、設計手法の違いによって、以下のようなさまざまな機能を実現できます。
★特定波長の光のみを透過/反射させる(バンドパスフィルター/バンドストップフィルター)
★光の強度を調整する(NDフィルター、ハーフミラー)
★光を波長ごとに分離する(ダイクロイックミラー、ビームスプリッター)
★光の進行方向を変える(反射ミラー、分光プリズムとの併用)
これらの光学薄膜は、デジタルカメラ、医療用機器、半導体露光装置、通信機器、計測器、ディスプレイ、AR/VRなど、多様な分野で活用されています。近年では高性能化だけでなく、小型化・耐環境性・広帯域化・低偏光依存性といった応用要求の高度化にも対応するため、設計技術と成膜プロセスの両面で進化が続いています。
このようなお困りごとはありませんか?

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